カタログ制作に際して陥りがちな盲点とは
メーカー側の提供する商品ラインナップをデータベース化できさえすれば、カタログの使命は終わりなのでしょうか。実際、カタログは、ディーラー(問屋・販売店)が仕入れる品を決めるためだけに存在しているわけではありません。なぜなら、ディーラーの先にユーザーがいる以上、ユーザーの求める品を確実に提供できるかどうかをカタログの制作段階からカタログ自身が知っている必要があるからです。
ユーザー目線を意識したカタログ作りとは
メーカー側から見るなら、ディーラーという塀の向こうのユーザーの表情は読み取れません。そこで、3D的にメーカー、ディーラー、ユーザーの全過程を眺めおろす視点が必要になります。
ユーザー目線を意識したカタログ制作とは、ディーラーの立ち位置から、あらかじめユーザーのニーズを想定し、それにそった提案をそろえたカタログを用意できるということです。もっとわかりやすくいえば、メーカーとユーザーを媒介するディーラーという関係の全体をまず俯瞰したうえで、さらにディーラーの立ち位置をとりながら、同時にユーザー目線になってみるということになります。
ジェイプリントが提供する時代の潮流にのることができるカタログとは
従来にくらべ、カタログの果たす役割の範囲が明らかに拡大しています。カタログはもはやガレージの番人ではありません。在庫品をのぞくよりは、むしろ顧客のつぎの行動を予測しているのです。この商品を買った顧客は、つぎにどんな商品を買うのかという傾向を知り、同じ商品グループというくくりで編集された情報を提供し、買い物をガイドできなくてはなりません。
その意味では、ショッピングの案内人としての役割を果たしてくれるのが進化したカタログといえます。進化したカタログに求めるのは、知性をもっているということです。そして、その顕著な特性を表すコンセプトがお客様の購買心理にそった<美しい配列>です。
わかりやすくいうと、商品データベースの領域にとどまっていたカタログが、顧客データベースの領域にまで踏み込んだということでしょうか。
たとえば、従来のような多種多様な商品カテゴリーを網羅したカタログのボリュームを、業種別に分冊化したカタログにすることによってスリム化するだけでなく、どの顧客にたいし、どの冊子を渡せばよいのかが把握されているのも、その現れのひとつといえます。
営業担当者がエンドユーザーにたいして提案しやすいカタログを用意しているということでもあります。
その結果、お客様が買い物をよりストレス少なく楽しむために強力な味方となれる、お客様目線でのユーザビリティー向上をはかると同時に、ディーラー様にとっても強力な営業ツールとして扱いやすいカタログを提供することが可能になりました。