ジェイプリント お客様に聞く - 株式会社ノーリツイス様
オフィス用業務椅子に強みを持つ家具メーカー、ノーリツイスの専務取締役 青木照護氏とカタログ担当者の方に、51年間、地元のなじみ業者に発注していた自社製品のカタログ冊子の制作を、なぜジェイプリントに切り替えたのかを、詳しく聞いた。
もくじ
- ノーリツイスの業態 ~ オフィスチェアに強みを持つ家具メーカー
- 51年ぶりにカタログ制作業者を切り替える
- Webサイトの制作・運営もジェイプリントに依頼する
- なぜカタログ制作の担当会社をジェイプリントに切り替えたか
- 候補数社の中からジェイプリントを選んだ理由
- 2005年のカタログ制作作業への評価 ~ カタログの「ルール」を確立
- 2006年のカタログ制作作業への評価 ~ 校正において80~85%のコストダウン
- 2007年のカタログ制作作業への評価 ~ デザインの進化
- Webカタログと社内コンテンツ管理サービスが現場営業マンに好評
- Web制作をなぜジェイプリントに委託したか
- SEO改善 → 表示順位向上 → 問い合わせ増加
- ノーリツイスが考える <ジェイプリントを使いこなすコツ>
- 今後の期待
ノーリツイスの業態 ~ オフィスチェアに強みを持つ家具メーカー
- -- ノーリツイスの業態を教えてください。
- ノーリツイスは、オフィスチェアに強みを持つ、家具メーカーです。創業は昭和22年。社員数は100名。2006年度の年商は約30億円です。
51年ぶりにカタログ制作業者を切り替える
- -- ノーリツイスはジェイプリントをどう活用していますか。
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ジェイプリントには <カタログ制作>、<Webサイト制作・運営>という二つの業務を委託しています。
- -- ジェイプリントへの委託業務その1、<カタログ制作>とは具体的には。
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ノーリツイスは年に一度、200~300頁のカタログを制作し、ディーラーに配布しています。ディーラーは、そのカタログを、企業の担当者と一緒に見ながら、どの椅子を購入するかを決めます。カタログは、ノーリツイスにとって最重要の営業ツールです。
かつてはカタログ制作の業務は、1953年(昭和28年)以来51年にわたり、地元の印刷会社A社に委託していました。しかし2005年よりジェイプリントに切り替えました。
かつてのカタログ制作は、原稿制作(含む校正)がノーリツイス、A社は印刷製本のみを担当するという業務分担でした。ノーリツイス側の業務負担が大きい体制でした。現在は、印刷製本のみならず、企画、システム設計、原稿作成の一部、Webカタログとの連携(ワンソース・マルチユース)までをジェイプリントに委託しています。中核業務以外の部分を<ほぼ丸投げ>する体制です。
Webサイトの制作・運営もジェイプリントに依頼する
- -- ジェイプリントへの委託業務その2、<Webサイト制作・運営 > とは具体的には。
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ノーリツイスは、2007年より、Webサイトの企画、制作、更新、管理、SEO対策、集客対策など一切の業務をジェイプリントに委託しています。
かつてはイスの販売は良いカタログ冊子を作ってディーラーに渡していれば事足りました。しかしオフィス家具の販売においては「アスクル」、「たのめーる」など <直販> というスタイルが台頭してきています。ノーリツイスも、この時代の流れに対応できるよう <冊子のカタログとWebカタログの連携> を実現していかねばなりません。ジェイプリントに、紙のカタログの制作とWebの制作を一括して委託することにしました。
なぜカタログ制作の担当会社をジェイプリントに切り替えたか
- -- まず <カタログ制作> について、特にA社からの51年ぶりの業者切替をいかにスムーズに行ったかに焦点を当ててお聞きします。最初の質問です。A社への業務委託を見直そうと思ったのはなぜですか。
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先ほども少し述べたとおり、A社への委託を見直した背景には、オフィス家具販売における環境変化、競争激化があります。A社は、51年の長きにわたり、誠実にカタログを作り続けてくださいました。しかし、デザインと業務効率の点で根本的見直しが必要になってきました。
<根本的見直しが必要> とは、平たく言えば <このままでは競合に負ける> ということです。特に専務は「カタログを改革せねばならない。ノーリツイスは新しくならねばならない」と強く感じていました。
すべてを白紙に戻し、委託会社を選び直すことにしました。A社を含む数社にプレゼンをしてもらいました。
候補数社の中からジェイプリントを選んだ理由
- -- 候補各社の中からジェイプリントを選んだ理由は何ですか。
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ジェイプリントの提案からは、カタログが良くなりそうな予感が強く感じられたからです。
ジェイプリントからは、「まず最初に商品データベースを作る。初年度は大変だが、二年目からは差分追加で対応できるので、ノーリツイス側の業務負担は年々減る。元データをデジタル形式で持っておけば、Webカタログとの連携も容易である」との提案がありました。他社の提案に比べ、合理性と将来性がありました。
ジェイプリントに発注することに決めました。2005年6月のことです。
2005年のカタログ制作作業への評価 ~ カタログの「ルール」を確立
- -- その後、ジェイプリントは2005年、2006年2冊のカタログを制作し、2007年10月現在は3冊目を制作中です。各年度ごとに評価をお聞かせください。
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まず2005年に制作したカタログ。初年度は、いきなりのコストダウンは期待しませんでした。今まで51年、同じ会社に制作を委託してきており、ほとんどの作業はあうんの呼吸でした。それをジェイプリントがいきなり引き継ぐのは無理です。初年度は、ノーリツイスのカタログ作りの手順、手法を理解してもらいました。また、翌年以降の作業に備え、カタログ内容のルールの確立、掲載内容(項目や文言)の統一などを行いました。
2006年のカタログ制作作業への評価 ~ 校正において80~85%のコストダウン
- -- 2006年のカタログ制作におけるジェイプリントへの評価をお聞かせください。
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2006年はさらなる業務効率化を目指し、1月の年始めから、月に一回、作業設計のための打ち合わせを重ねました。このような打ち合わせがあるのは良いことです。かつて印刷会社A社を使っていた頃は、このような打ち合わせはありませんでした。
そうした前倒しの打ち合わせの効果でしょうか。2006年の業務負担は、特に<校正>の部分において、従来に比べ、大幅に軽減しました。以前は、校正に、4人で一週間かけてていたところが、ジェイプリントと組んでからは、エイヤと気合いを入れれば二人で2~3日かければ終わります。人日換算すれば、28人日が4~6人日に。つまり、80~85%のコストダウンが果たせたことになります。コストダウンが果たせた原因は、データのデジタル化、共有化の徹底というジェイプリントの <しくみ> に依るものが多いと考えます。
この年は、新製品ページ作成にも、ジェイプリントに積極参加してもらいました。以前に比べ、活気あるページ作りができるようになりました。
- -- <2006年は、以前に比べ、活気あるページ作りができるようになった> とは具体的には。
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新しいイスを売り出すとき、カタログページも新たに作ります。新製品の紹介だから当然、アピール力がある生き生きしたページを作りたいと考えます。
以前は、新製品ページ制作におけるクリエイティブ系の作業は、すべてノーリツイス側が行っていました。印刷会社A社は、ノーリツイスから指示されたことを行うだけでした。
一方、ジェイプリントは、コンセプト設計からデザイン、原稿作成まで、私たちと共に頭に汗をかいて考えてくれます。開発担当者にヒアリングを重ね、商品の真の良さを理解し、それをカタログ・デザインに反映させようと努力してくれます。A社との姿勢の違いは大きいと思います。
こうして2007年用のカタログも、2006年12月に無事完成。前年よりも、さらに進化した内容になりました。
2007年のカタログ制作作業への評価 ~ デザインの進化
- -- 今は2007年10月。2008年用のカタログ制作作業の真っ最中です。今の時点でのジェイプリントへの評価をお聞かせください。
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2006年に作ったカタログは、色々な点で進化を遂げたものの、デザインが今ひとつでした。デザインが弱かったことの原因の一つとして、デザイナーが大阪在住だったので、連絡不足、一体感の欠如が発生したことが挙げられます。
ジェイプリントにそれを告げたところ、では、デザイナーを変更しましょうということで、地元名古屋のデザイナーを手配してくださいました。既に一緒に仕事をしていますが、熱心に働いてくれる良い方です。今度出すカタログのデザインは、きっと素晴らしいものになるでしょう。
なお2007年からは、カタログの内容がWebサイトにも掲載されるようになりました。これが各営業所から非常に好評です。
Webカタログと社内コンテンツ管理サービスが現場営業マンに好評
- -- <Webカタログが営業所から好評> とは具体的には。
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第一に、Webカタログがあることで、新規顧客への商品アピールが容易になりました。第二に、年度の途中で新製品が出た場合の情報の更新が可能になりました。紙のカタログの場合、新製品の掲載は翌年まで待たねばなりません。新製品があるのに、顧客への案内ができず、大変もどかしい状態になります。一方、 Webカタログならば、新製品の情報をすぐに載せられます。
Webカタログの他には、「社内コンテンツ管理」のサービスも営業マンに好評です。
- -- <「社内コンテンツ管理」のサービスも営業マンに好評> とは具体的には。
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日々、営業する中で、プレゼンなどの用途で、製品の画像データが必要になることがあります。以前は、画像データが必要な時は、いちいち印刷会社に依頼してデータを取り寄せねばなりませんでした。タイムリーな営業ができませんでした。
「社内コンテンツ管理サービス」ができてからは、パワーポイントに画像を貼りたいときに、画像を社内ファイルサーバからすぐに入手できます。早くて便利なので、営業マンに好評です。
Web制作をなぜジェイプリントに委託したか
- -- 続いて、ジェイプリントが請け負ったもう一つの仕事 <Web制作、運営> についてお聞きします。まずジェイプリントにどのような作業を依頼しているのかをお聞かせください。
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冒頭でも述べましたとおり、2007年より、Webサイトの企画、制作、更新、管理、SEO対策、集客対策など一切の業務をジェイプリントに委託しています。
- -- Web制作をジェイプリントに委託したのはなぜですか。
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今、競合がWebによる販促(直販)を強化してきています。一方、かつてのノーリツイスのWebサイトは <一応作って公開しているだけ> で、内容もデザインも貧弱でした。
このままではいけない。SEOやアクセス解析などサイトを進化させるための仕組みも取り入れ、 <競合と戦えるWebサイト> にしなければならないと考えました。ジェイプリントは、Web構築もサービスメニューに揃えているということだったので、正式に依頼することにしました。 2007年4月のことです。
その後、6ヶ月が経過し、既にいくつか、目に見える効果が現れています。
SEO改善 → 表示順位向上 → 問い合わせ増加
- -- <Webサイト改善後の目に見える効果> とは具体的には。
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第一に、SEOの成果が出てきました。YAHOOで「オフィス家具 イス」、「オフィス イス」などのキーワードで検索した場合、ノーリツイスのWebは平均して2位~3位、日によってはトップで表示されます。
第二に、エンドユーザーからの問い合わせが増加しました。「ノーリツイスの商品はどこから買うのがよいのか」など、購入に関する問い合わせの件数が増えてきました。ノーリツイスは従来、間接販売が主体の会社だったので、エンドユーザーからの直接の問い合わせが増えたことには、新鮮な驚きがあります。
第三に、Webの外観、内容が改善されたことで、顧客側から見たノーリツイスの信用度が上がりました。Webサイトが良いと、お客へのイメージも良く、新規開拓営業が容易になります。
ノーリツイスが考える <ジェイプリントを使いこなすコツ>
- -- 今回、カタログサイトとWebサイトという二つの分野でジェイプリントに仕事を依頼いただきました。その経験から分かる <ジェイプリントを使いこなすコツ> についてお聞かせください。
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ジェイプリントは、常に「何をどう変えたいですか。理想のあるべき姿は何ですか?」と根本的な質問をしてきます。それに明確に答えることが、ジェイプリントの力を引き出すコツだと思います。あるべき姿を明確にすれば、後はジェイプリントがその理想型を実現する手段、手法を見つけてきます。
(ジェイプリント):ジェイプリントは機械など設備を保有していません。ソフトウエア開発もしていません。つまりジェイプリントは提案命の会社、提案ができなくなって飽きられたらおしまいの会社です。そんな私たちにとっては、ノーリツイス様のように <理想像がはっきりしている会社> は、良い仕事がやりやすく、助かります。
今後の期待
- -- ジェイプリントへの今後の期待をお聞かせください。
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まずはこの場を借りて、今までの3年間のカタログ制作とWeb制作における尽力に感謝いたします。今後も、ノーリツイスの営業の、さらなる品質改善、コスト低減を実現するために、今の提案力、構想力、実行力にさらに磨きをかけてください。期待しています。
お忙しい中、有り難うございました。
- ※ ノーリツイスのWebサイト
- ※ 取材日時 2007年10月